【11月25日 MODE PRESS】米ニューヨークで22日、トム・フォード(Tom Ford)監督映画『シングル・マン(A Single Man)』のプレミア上映会が行われた。ホスト役を務めたのは、映画監督のマイク・ニコルズ(Mike Nichols)と女性評論家ペギー・シーガル(Peggy Siegal)だ。

■監督に挑戦したフォード

 本作で監督に初挑戦したトムは「15年ほど前、プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)に映画を撮りたいって言ったことがあるんだ。そのとき彼は笑い飛ばさなかったんだ。本当に感謝しているよ」と語る。

 ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)を追ったドキュメンタリー映画『Valentino: The Last Emperor』や米「ヴォーグ(VOGUE)」のアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長のドキュメンタリー『ファッションが教えてくれること』など、今年はモード界が映画界に大いに影響を与えた年になったが、トムはこれらとは異なるアプローチ。クリストファー・イシャーウッド(Christopher Isherwood)原作の小説をベースにした脚本を制作し、監督デビューするという決断を選択した。

 映画はまだ一般公開されていないが、デザイナーのエリン・フェザーストン(Erin Fetherston)やブライアン・レイズ(Brian Reyes)、モデルのリヤ・ケベデ(Liya Kebede)など出席者の反応を見る限り、大成功間違いなしと言えそうだ。トムの謝辞に名前の挙がったワインスタインも妻のジョージナ・チャップマン(Georgina Chapman)と揃って出席し、「トムもなかなかの仕事をしただろう?」と人々に声をかけていた。

■アフターパーティも開催

 プレミア後、ゲストたちはプラザホテルのオークルームに(Oak Room)移動し、スパークリングワインを楽しみつつ、トムに祝福の握手を求めた。主演のコリン・ファース(Colin Firth)とジュリアン・ムーア(Julianne Moore)は、作中のキャラクター、チャーリーのように60年代調のシックなドレスでパーティに登場し、クリスチャン・コタ(Christian Cota)やジョージナ・チャップマン(Georgina Chapman)、シンシア・ローリー(Cynthia Rowley)らと歓談した。日曜の夜ではあったが、パーティは朝まで続き、出席者は大いに楽しんだ。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS

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