【11月4日 MODE PRESS】1984年にコロンビア・ボゴタで誕生し、マイアミで育ったデザイナーのエステバン・コルタサル(Esteban Cortazar)。10歳のときから洋服作りをはじめ、史上最年少でニューヨーク・コレクションにデビューを果たし、09/10年秋冬シーズンまで「エマニュエル ウンガロ(emanuel ungaro)」のデザイナーに就任した。現在最も期待される若手デザイナーであるエステバンに、近況についてインタビューした。

-近況について教えてください。
エステバン・コルタサル(以下E):故郷コロンビアでの休暇を終え、ちょうどパリに戻ってきたところだよ。パリに戻れて嬉しい。今は進行中のいろいろなプロジェクトに夢中なんだ。まだ現段階では具体的な話ができないけど、ニューヨークとパリでとてもクールなプロジェクトを進行中だよ。皆がとてもポジティブに応援してくれているよ。

-故郷で何か特別なことはありましたか?
E:できるだけ頻繁にコロンビアに帰ろうと思っている。年始以来に、祖父母や両親に会えて良かったよ。

-本格的に活動を開始したような感じですが?
E:ウンガロを離れてから、自分のスケジュールを管理しやすくなったね。ぼんやりしているのは好きじゃないから、忙しくしているかな。でも、アートの展覧会にはよく行っているよ。

-最近の不況下におけるファッション業界について、何か意見はありますか?
E:結局のところ『情熱』につきると思う。本当に情熱を持った人間だけが前進できるから。確かに今は不況だけれど、いつも何かしらの問題はあるもの。何かをスタートするときは死ぬ気で努力しないといけないし、成功したらしたで大変なことが待っている。いまは、皆が教訓を学んでいるところなんだと思う。不況のおかげで、皆がファッション業界を維持するために、まず何をすべきかを考え、最善の努力をしていているから。これまで以上に得たものも多いと思うよ。トンネルの終わりには必ず光りが見えると、僕は信じるようにしているんだ。

-パリに戻って、行きたいところはありますか?
E:「Cavier Kaspia」!この前ディナーを食べに行ったけど、とてもクラシックで素敵で、シーフードが最高だった!ここは高級店だけど、ビストロやカフェに行くのも好きだね。「des Vosges」には本を読んだり、スケッチをしたり、人間観察に行くんだ。そろそろ寒くなってきたけど、フリーマーケットにも行くよ。

-ニューヨークで食べられないようなメニューはありますか?
E:パリの味といえばステーキとフライドポテトかな。タルタルステーキとクロックマダムも大好き。最高に美味しいんだ。僕はパリに惚れ込んでいるんだよ。僕の人生を変え、成長させてくれた街だから。本当にこの街を愛しているよ。

-『ココ・アヴァン・シャネル(Coco avant Chanel)』の映画はもう観ましたか?
E:ちょうどDVDを入手したんだ。妹がデンマークから来るので、一緒に観るつもりだよ。イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)のドキュメンタリーも観たいんだ。この週末はファッションを満喫できそうだよ。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS

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