【10月15日 AFP】女性が男性よりよく泣くことは広く信じられているが、ドイツの専門家が14日、これを裏付ける研究を発表した。

 ドイツの眼科団体「German Society of Ophthalmology」は、「泣く」ことに関する複数の調査を分析した。その結果、1年間で泣く回数は女性が平均30~64回、男性が平均6~17回であることが分かった。また、男性が2~4分で泣きやむのに対し、女性は約6分間泣き続けることが分かった。さらに、65%の女性がすすり泣きから本格的な「泣きじゃくり」になるのに比べ、男性はわずか6%にとどまった。

 ただ、13歳までの若年層での男女差はなく、喜怒哀楽による涙は経験的に学ぶものだと同団体は指摘する。

 泣く理由についても、男女は違うという。

 女性が不当だと感じたり、解決するのが難しい場面に直面したり、過去の出来事を思い出したりして泣くのに対し、男性は共感したり、人間関係が壊れたりしたときに泣く傾向にあるという。

 一方、泣くことの効能について、同団体は精神的安定やリラックスといった説に疑問を呈したが、はっきりとしたものは分かっていない。(c)AFP