【9月19日 AFP】タイのタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相が2006年にクーデターで追放されてから3年となる19日、首都バンコク(Bangkok)で赤いTシャツを着たタクシン元首相派が抗議デモを行った。

 タイ政府は、バンコクに治安維持法を発令し、市内に軍兵士や警官9000人以上を配備した。

 タクシン派は、アピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相の辞任と、選挙の実施を要求している。4月に起きた大規模な反政府暴動では2人が死亡し、ASEANの一連の会議が中止される事態となった。

 タクシン派の指導者Jatuporn Promphan氏は、雷雨のなか集まった群衆に対し、「国に多大な損害をもたらしたクーデターから丸3年、われわれはここに集まった」と述べた。

 警察によると、午後半ばごろまでに約5000人が集結。タクシン元首相のビデオまたは電話による演説が夜に行われる予定で、そのころにはさらに多くの人が集まる見込みだという。(c)AFP/Thanaporn Promyamyai