【9月18日 AFP】米グーグル(Google)は17日、米製本機開発のオンデマンドブックス(On Demand Books:ニューヨーク)と提携し、同社の高速簡易カラー製本機向けにグーグルが電子化した著作権の切れた書籍データ200万冊以上を提供することで合意したと発表した。

 オンデマンドブックスによると、簡易製本機「エスプレッソ・ブック・マシン(Espresso Book Machine)」は、フルカラー表紙のペーパーバックを、その名の通りコーヒー1杯をいれる程度の短時間で印刷、製本できる。300ページの書籍でも、4分~4分半ほどで仕上がるという。

 同機は現在、米、豪、英、カナダ、エジプトの5か国の書店や図書館に10数台が設置されているのみだが、オンデマンドブックスを共同創設したデーン・ネラー(Dane Neller)最高経営責任者(CEO)は、半年以内にフルカラーモデルを発表し、2010年前半までに世界中で35~40台を設置したいとしている。

 グーグルは書籍データの検索や販売を可能とする「グーグル・ブック検索(Google Book Search)」プロジェクトの一環として、著作権の切れた書籍数百万冊の電子化を進めている。(c)AFP/Chris Lefkow