【8月4日 AFP】F1ルノー(Renault)に所属するネルソン・ピケJr.(Nelson Piquet Jr)が3日、自身の公式ウェブサイトで、ルノーから解雇されたと発表した。

 ピケJr.は2009年シーズン、第10戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2009)を終えて獲得したドライバーズポイントはなかった。

 ピケJrの声明には、ドライバーズシートを失った失望とフラビオ・ブリアトーレ(Flavio Briatore)代表への批判が強い言葉でつづられている。ピケJrは、ルノーで過ごした期間をキャリアにおける最悪の日々と表現し、今は新しいスタートを切って新チームで自身のドライバーとしての資質を証明したいとしている。

 声明でピケJrは、「こういった知らせを受けてもちろんとても落胆しているが、ルノーF1で共に戦い、僕を支えてくれたスモールグループの皆に感謝したい。しかし、それと同時に、自身のキャリアでの最悪の日々を終えることができて安堵(あんど)している。今は前に進み、キャリアを正しい道に戻し、速くて勝てるドライバーであるという自分への評価を回復させることができる。僕はチームプレイヤーだ、僕と共に働いた多くの人々が僕のキャラクターや才能を保証してくれるだろう。残念なことに僕のF1キャリアで最も影響を与えた人物を除いてはね」と語っている。

 ピケJrは、自身とフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)とではブリアトーレ代表の待遇に不公平があったと非難している。

 ピケJrは「何度も、予選や決勝前に、マネージャーでありチーム代表のブリアトーレが結果を出さなければ代わりのドライバーがいると脅してきた。結果を出すのに脅迫は必要ではなかった。2008年シーズンは19ポイントを獲得して、一度は2位で表彰台入りした、ブラジル人F1ドライバーとしては最高のデビューイヤーを飾っていたんだ」と語っている。(c)AFP