【7月30日 AFP】2009年上半期の自殺者数は1万7076人と、前年同期から768人(4.7%)増えたことが警察庁のまとめで明らかになった。このままのペースで推移すると、今年度の自殺者は過去最高だった2003年の3万4427人を超える勢いだ。

 背景に戦後最悪の不況があるとみられ、警察庁によると、自殺の理由の約30%が金銭面の問題を苦にしたものだった。

 日本は過去10年間、自殺者が毎年3万人を超えている。世界保健機関(World Health OrganisationWHO)によると、日本の自殺率は、世界でも旧ソ連諸国に次ぐ非常に高いものになっている。

 自殺防止対策の普及に取り組むNPO法人「ライフリンク(Life Link)」の清水康之(Yasuyuki Shimizu)代表は、経済・生活支援策を定着させることが緊急に必要だと語った。(c)AFP