【6月30日 AFP】米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)は30日、25日に急死した米人気歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんが、マイケルさんの母親と子ども3人、そして慈善団体などに遺産を分割相続させるとする遺言を2002年に作成していたと伝えた。父親のジョセフ・ジャクソン(Joseph Jackson)さんに対する遺産分割はないという。最後に作成された遺言書とみられている。

 WSJによると、マイケルさんの弁護士は、ロサンゼルス郡上級裁判所(Los Angeles Superior Court)に7月2日にも遺言書を提出することができるという。また、遺言執行人には、弁護士のジョン・ブランカ(John Branca)氏と音楽関係者でマイケルさんの友人のジョン・マクレーン(John Mclain)氏が指名されているという。

 1980年から2006年にかけてマイケルさんの弁護士を務めていたブランカ弁護士が、2002年に遺言書を作成したという。ブランカ氏は、マイケルさんの急死の1週間前に、マイケルさんと再び契約を結んでいた。

 マイケルさんの両親の弁護士は、WSJに対しメールで、両親は遺言書を見たことがないと述べた。

 父親のジョセフ・ジャクソンさんとマイケルさんは度々衝突する関係だったと報じられているが、ジョセフさんは相続人に含まれていないとみられる。

 2002年の遺言書が、3人の子どもの親権にどのような影響を与えるのかははっきりしていない。ロサンゼルス裁判所は30日、7月の審問までの期間、マイケルさんの母親に一時的に子どもたちの親権を与えている。(c)AFP