【5月10日 AFP】メキシコの保健当局は9日、新型インフルエンザ「インフルエンザA(H1N1)」の感染が確認された人が約300人増えて1626人になったと発表した。うち死亡者は前回の発表から3人増えて48人になった。

 新たに確認された死亡例はサンルイスポトシ(San Luis Potosi)州で5月3日、首都のメキシコ市(Mexico City)で4月21日と5月6日に発生した。

 死亡者数はメキシコが世界で一番多いが、米国は8日に43州で1639人の感染者を記録し、メキシコを抜いて世界で最も感染者が多い国になった。さらに9日までに44州と首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)で2254人の感染が確認されている。

 新型インフルエンザが発生したメキシコでは1週間以上にわたって閉鎖された観光地やレストラン、劇場や映画館が再開され、通常の社会活動に戻りつつある。休校していた大学と高校は7日に授業を再開し、小学校も11日に授業を再開する予定になっている。(c)AFP