【4月30日 AFP】北京五輪で採取され、再検査された検体から持続性エリスロポエチン受容体活性化剤（Continuous Erythropoiesis Receptor Activator、CERA）と呼ばれるエリスロポエチン（Erythropoietin、EPO）の陽性反応が検出された6選手に、自転車ロードレーサーのステファン・シューマッハ（Stefan Schumacher、ドイツ）が含まれていることが明らかとなった。

　ドイツ自転車競技連盟（Bund Deutscher Radfahrer、BDR）は声明で「ドイツ自転車競技連盟はスポーツ選手、ステファン・シューマッハに薬物検査不通過に関する文書を手渡した。Bサンプルの検査開始を要求するか否かは現時点で彼次第だ」と発表している。

　国際五輪委員会（International Olymp Committee、IOC）は28日、6人のスポーツ選手から新種のEPOであるCERAの陽性反応が検出されたことを発表しており、これまでに北京五輪自転車競技・男子個人ロードレースで銀メダルを獲得したイタリアのダヴィデ・レベッリン（Davide Rebellin）、同陸上・男子1500メートルで金メダルを獲得したバーレーンのラシド・ラムジ（Rashid Ramzi）が6人に含まれていることが確認されている。

　シューマッハは2009年2月、2008ツール・ド・フランス（2008 Tour de France）で採取された検体が再検査された結果、初めてCERAの陽性反応が検出され、国際自転車競技連合（International Cycling Union、UCI）から2年間の出場停止処分を受けていた。(c)AFP