【4月29日 AFP】米国初のアフリカ系大統領、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領の誕生で、同国内の人種的分断が緩和されつつある傾向を示唆する世論調査結果が、28日発表された。

 オバマ大統領の就任から29日で100日を迎えるのに合わせ、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙とCBSテレビは合同で、全米の成人973人を対象に人種間関係に関する電話調査を行った。

 すると、「人種間関係は良い」と回答した人は全体の66%に上り、前年7月に行った前回調査の53%から上昇した。「人種間関係は良くない」と回答した人は22%で、前回の37%から低下した。

 一方で、「米国は正しい方向に導かれていると思う」と答えた人は、黒人では70%だったのに対し、白人では34%だった。黒人の間では依然としてオバマ大統領への支持率が圧倒的に高いことを物語っている。

 また、黒人回答者の約半数が「白人の方が機会に恵まれている」と思っていることも明らかになった。(c)AFP