【4月29日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は29日、大統領就任からちょうど100日目を迎える。就任以来、世界大恐慌以来と言われる深刻な景気悪化、イラクとアフガニスタンでの戦争、賛否が分かれている経済改革など国内外で懸案を抱えるオバマ大統領だが、ここにきて新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の問題が新たに浮上し、この数十年で最も忙しい「最初の100日間」をこなすこととなった。

 ホワイトハウス(White House)は当初、伝統的に行われている就任100日目の記念イベントをめぐり、「(バレンタインデーのような)販促目的の記念日」と同じだとしてメディアと一線を画す姿勢をみせていたが、その後、方針を変えた。

 オバマ大統領は29日午前、就任100日を記念して、経済危機が深刻なミズーリ(Missouri)州セントルイス(St Louis)で市民集会を行い、住民らの声に耳を傾けるという。その後、ワシントンD.C.(Washington D.C.)に舞い戻って記者会見を開き、100日間の成果についての自己評価を披露する見込みとなっている。

 ロバート・ギブズ(Robert Gibbs)大統領報道官は27日、上司である大統領の仕事ぶりについて、「常に改善の余地はある」と語り、「Bプラス」の評価を与えた。その上で、「信用収縮の解消や金融の安定化、景気対策法案の成立などを見れば、大統領個人や政権としては最初の100日の成果に満足していると思う」と語った。

 米テレビ局CNNと調査会社Opinion Research Corporationが27日に発表した最新の世論調査によると、米国民はオバマ大統領が一連の危機をうまく乗り切ることに信頼感を示していることが明らかになった。

 調査結果によると、回答者の63%がオバマ大統領の仕事ぶりを評価し、57%が一連の懸案についてオバマ大統領を支持すると答えた。さらに、4人に3人までもがオバマ氏は大統領としての「資質」をもっていると答えたという。(c)AFP/Michael Mathes