【4月7日 AFP】(一部更新、写真追加)7日、ドイツ南部バイエルン(Bayern)州の裁判所の法廷内で男が銃を乱射し、1人を殺害した後、自殺した。

 地元警察がドイツの放送局NTVに明らかにしたところによると、乱射後に自殺した男は年齢60歳とみられる。銃を連射したのは、遺産相続に関する訴訟の審理中だったと報道されている。

 死亡したのは女性で、発砲した男の血縁者だとみられている。またほかに2人が負傷した。男が訴訟の当事者だったのか、傍聴していたのかはまだ明らかになっていない。

 事件が起きたのは、バイエルン州の州都ミュンヘン(Munich)の北東約60キロにある人口6万3000人の街ランツフート(Landshut)。同裁判所にいた人は避難し、現在所内は立ち入り禁止になっている。
 
 独日刊紙ビルト(Bild)電子版によると、同日行われていたのは民事訴訟の口頭弁論だったため、入廷の際の手荷物検査がなかったという。 

 地元ラジオ・トラウスニッツ(Radio Trausnitz)のマティアス・レーブ(Matthias Loew)氏によると、事件が発生したのは現地時間7日午前10時15分(日本時間同午後5時15分)ごろ。重傷者が4人いるとの情報もあるが、当局では発表していない。

 同裁判所のウェブサイトによると、判事34人を含む128人が勤務している。

 ドイツでは4週間前にも南部シュツットガルト(Stuttgart)近郊のウィネンデン(Winnenden)で17歳の少年が銃を乱射、15人が殺害され、銃所持法に関する議論が再燃している。(c)AFP