【3月29日 AFP】(写真追加)英国のロンドン(London)で28日、4月2日に開かれる主要20か国・地域(G20)緊急首脳会議(金融サミット)に反対する大規模なデモ行進が行われた。

「プット・ピープル・ファースト(Put People First、人々を第一に)」と銘打たれたこのデモ行進には労働組合、慈善団体、環境保護団体など150以上の団体が参加し、雇用の維持、低炭素社会の創出、金融業界への規制強化などを訴えて、ハイドパーク(Hyde Park)までの約6キロをプラカードを掲げて行進した。警察によると約3万5000人が参加したが、警官隊との衝突などはなかった。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領にとって就任後初の欧州訪問となる金融サミット開催までに、ロンドンではさらに数回の抗議行動が計画されている。

 デモは欧州のほかの都市でも行われた。イタリアのローマ(Rome)ではデモ参加者が赤いペンキ、卵、発煙筒を銀行や保険会社、不動産会社に投げ込んだ。主催者によれば学生や左派活動家など約6000人が参加した。ドイツのベルリン(Berlin)とフランクフルト(Frankfurt)のデモ主催者は4万人の参加を目指すとしていた。オーストリアのウィーン(Vienna)では警察発表で少なくとも6500人がグローバル化の悪影響に抗議するデモ行進した。

 フランスのパリ(Paris)では街の中に作った租税回避地を象徴する『島』を、数百人の参加者が破壊するというパフォーマンスが行われた。スペインのマドリード(Madrid)でも、数百人がグローバリゼーションに反対するデモに参加した。(c)AFP/Guy Jackson