【3月14日 AFP】ローレンス・サマーズ(Lawrence Summers)米国家経済会議(National Economic CouncilNEC)委員長は13日、ワシントンD.C.(Washington D.C.)での講演の中で、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領が進める経済再生に向けた政策は効果を発揮しつつあるとの認識を示し、金融市場での取引は徐々に活発になり、消費者は財布のひもをゆるめ始めていると語った。

 サマーズ委員長は、オバマ大統領が就任後に導入してきた経済再生策の成果について、判断を下すには時期尚早だとしながらも、最新の経済指標は状況改善に向け進展を見せていると指摘した。

 米商務省が12日に発表した2月の小売売上高は、前月比0.1%減だったが、これは、長引く自動車販売の落ち込みが大きく影響しているためで、自動車部門を除いた同月の小売売上高は、市場予測を上回る前月比0.7%増となる。

 サマーズ委員長は、過去に前例のないほどの米政府による市場介入も、景気対策の資金調達に必要な金利上の問題を解消させつつあると強調した。(c)AFP/P. Parameswaran