【3月4日 AFP】前年12月、訓練飛行中の米軍戦闘機がカリフォルニア(California)州サンディエゴ(San Diego)の住宅街に墜落し4人が死亡した事故で、米海兵隊は3日、関与した軍人13人を懲戒処分にしたと発表した。

 前年12月8日、訓練中のFA-18D戦闘機が着陸のためミラマー(Miramar)海兵隊航空基地に向かっていたところ、エンジンの故障でサンディエゴ近郊のユニバーシティー・シティー(University City)の民家に墜落した。

 操縦していたパイロットは、2基目のエンジンが故障した後に脱出して無事だったが、民家に住んでいた女性(36)とその2人の娘(1歳3か月と生後7週間)、女性の母親(60)の4人が死亡した。
  
 海兵隊は、操縦士は緊急不時着水せずに着陸のため無理にミラマー海兵隊航空基地に向かおうと、人口密集地の上空を飛行するという誤った選択をしたと指摘した。さらに、パイロットおよびその上官らは複数の緊急時の手順を守らなかったことも明らかにした。

 とりわけ事故機はコロナド(Coronado)の海軍基地に直行しなければならなかったはずで、そうしていれば事故は起きなかったはずだとしている。海兵隊はこの墜落の原因は機械の故障と判断ミスで、防ぐことができた事故だったとの見方を示した。

 関係した軍人のうち将校4人は降格され、海兵隊員9人はけん責処分となった。操縦していたパイロットは、さらなる調査が終わるまで地上勤務となっている。(c)AFP