【2月28日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領のカナダ訪問を翌日に控えた18日、カナダ領空付近をロシア軍の戦略爆撃機がパトロールし、カナダ軍の戦闘機が出動していたことが明らかになった。

 27日、オタワ(Ottawa)で記者会見したカナダのピーター・マッケイ(Peter MacKay)国防相によると、戦略爆撃機がカナダ領空に接近したため、CF18戦闘機2機をスクランブル(緊急発進)させ、領空から離れるよう爆撃機に信号を送ったという。

 これに対しロシアのロシア通信(RIA Novosti)は27日、ツポレフ(Tupolev 160)戦略爆撃機が18日にカナダ領空付近を飛行したことは確かだが、飛行自体は以前から予定されていたもので、領空侵犯もしていないとうロシア軍関係者の話を伝えた。ロシアは近年、カナダ領空付近での爆撃機によるパトロールを増やしており、カナダは警戒を強めている。(c)AFP