【2月26日 AFP】映画『ミルク(Milk)』で2度目のアカデミー賞主演男優賞を獲得したショーン・ペン(Sean Penn)が、2003年のCIA元工作員バレリー・プレイム(Valerie Plame)さんの身元漏えい事件を描いた映画への出演交渉に入っている。エンターテインメント情報誌バラエティ(Variety)が24日に報じた。

 この事件では、イラクに派遣されたジョセフ・ウィルソン(Joseph Wilson)元外交官が、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙に、ブッシュ政権はイラクの大量破壊兵器に関する情報をねじ曲げたと非難する文書を寄稿。その後、ウィルソン氏の妻プレイムさんがCIA工作員であるという情報が違法に暴露された。

 監督は『Mr.&Mrs. スミス(Mr. & Ms. Smith)』のダグ・リーマン(Doug Liman)。女優ナオミ・ワッツ(Naomi Watts)がプレイムさんを演じ、交渉が成立すれば、ペンはウィルソン氏を演じる。

 ストーリーは、2007年にプレイムさんが出版した回顧録『Fair Game: My Life as a Spy, My Betrayal by the White House』を下敷きにしており、映画のタイトルは『Fair Game』になるという。

 ペンは2003年の『21グラム(21 Grams)』でもワッツと共演している。(c)AFP