【2月18日 AFP】ロンドン科学博物館(London Science Museum)に17日、新しいスタッフがお目見えした。来場者をジャンケンで楽しませてくれるロボット、「ベルティ(Berti)」だ。

 このロボットは約2年前にロボット開発会社のエルモーション(Elumotion)が英ブリストル・ロボット工学研究所(Bristol Robotics Laboratory)と共同で開発した。名前は「Bristol Elumotion Robotic Torso 1」を意味する。

 同博物館には3日間滞在し、センサーがついた特殊な手袋をつけた来場者とジャンケンで「交流」する。

 ベルティは、コンピューターの合成音を使った短いスピーチや、腕と手を動かしてジェスチャーをすることもできる。

 開発したグラハム・ホワイトリー(Graham Whiteley)氏は、自然で直感的に人間と交流できる未来のロボットの開発を目指していると語る。研究の一環として来場者はベルティのジェスチャーが「どれだけ自然だったか」評価するよう求められる。こうしたロボットは事故で手足を失った人のための義肢の開発、あるいは地雷の除去といった危険な仕事での応用が期待されるという。

 ベルティは材料費だけで20万ポンド(約2600万円)ほどの費用と、科学者たちの膨大な時間と努力が費やされているが、エルモーションではベルティにはそれに見合う価値があると話している。(c)AFP