【1月24日 AFP】仏西部ナント(Nantes)の市立図書館で2008年9月に1世紀以上ぶりに発見された、オーストリアの作曲家ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)の直筆による楽譜の未発表曲が、29日にナントで開催される音楽祭で初めて一般の前で演奏される。

 楽譜は、1787年からモーツァルトが死亡した1791年の間のものとみられ、1枚の紙に楽譜が2点書かれており、1点は完成していたがもう1点は未完成の草稿だった。

 完成していたのは、「クレド(Credo)」と呼ばれるカトリック教会のミサ用の楽曲で、演奏時間は約90秒だという。草稿は、やはりミサで唱えられる「キリエ(Kyrie)」と呼ばれる祈りに着想を得たものだという。

 ナントでは22日、報道関係者向けに、楽曲の一部がバロック音楽団「ストラディバリア(Stradivaria)」の音楽監督であるダニエル・キュイエ(Daniel Cuiller)氏によって演奏された。(c)AFP