【12月10日 AFP】先住民居留地の境界設定が争点となっているブラジルのロライマ(Roraima)州ラポサ・セラ・ド・ソル地区(Raposa Serra do Sol Reserve)で10日、境界設定に関する最高裁判決が下される。

 同日首都ブラジリア(Brasilia)の最高裁には、決定を待つ先住民たちが集まった。ブラジル政府が先住民たちに認めた同地区の境界が法的に保証されるかどうかが注目される。
 
 同地区はベネズエラ-ガイアナ国境沿いアマゾン(Amazon)川流域の熱帯雨林にある先住民保護区で、ベルギー国土の半分ほどの面積を占める。マクシ(Macuxi)、ワピチャナ(Wapichana)、タウレパン(Taurepang)、インガリコ(Ingarico)、パタモナ(Patamona)の5つの先住民族、計約1万8000人が居住している。

 先住民側が勝利すれば、ブラジル国内の他の144部族にとって、土地所有権を要求する際の先例となる。(c)AFP