【12月5日 AFP】「バービー(Barbie)」人形を製造する米玩具メーカー・マテル(Mattel)が、ライバル人形「ブラッツ(Bratz)」の著作権侵害を訴えて販売差し止めを求めた裁判で、カリフォルニア(California)州リバーサイド(Riverside)の地方裁判所は4日、マテルの主張を認め、「ブラッツ」製造元のMGAエンターテインメント(MGA Entertainment)に製造・販売を禁止する決定を下した。

 MGA側は直ちに控訴する意向を表明。差し止め命令は2009年2月までは効力を持たないとして、控訴が決定するまで命令に従わないと発表した。

「バービー」と「ブラッツ」をめぐる両社の著作権争いでは今年7月、ブラッツのデザイナーであるカーター・ブライアント(Carter Bryant)氏が、マテルの社員だったときにブラッツをデザインしたとして、カリフォルニア州の連邦地裁陪審がMGAの著作権侵害を認める判断を下している。

「ブラッツ」はMGAが2001年6月に発売し、すぐに「バービー」に並ぶ人気を誇るようになった。年間売上高は10億ドル(約920億円)以上に達しており、「バービー」の市場での優位性を脅かしている。(c)AFP