【11月28日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は25日、スペースシャトル「エンデバー(Endeavour)」のミッションを24時間延長し、故障していた国際宇宙ステーション(International Space StationISS)の水再生システム修理を完了させたとウェブ上で発表した。

 2億5000万ドル(約240億円)をかけて開発された、尿を飲料水に変えるこの装置は、ISS長期滞在クルーを3人から6人へ増員する計画に欠かせないものとなっているが、これで地球に持ち帰らずISSに残せることになった。

 この装置を起動させれば、年間6.8トンの排水を再利用できるようになるため、大量の水をISSに定期輸送する必要もなくなる。装置で再生された飲料水のサンプルは、分析のため地球に持ち帰られる。

 宇宙飛行士らはこのほかに、米国実験棟「デスティニー(Destiny)」で行われる化学実験用の冷凍庫やオーブン、クルーの寝室2つ、エクササイズ装置、2台目のトイレ、調理用レンジ、食料や飲料用の冷蔵庫などを設置した。(c)AFP