【11月26日 AFP】なかなか子どもに恵まれない釧路市動物園のホッキョクグマのつがい。動物園は頭を悩ませていたが、やっとその理由が分かった。2頭ともメスだったのだ。

 同動物園は2005年1月、オランウータン1匹と引き換えに別の動物園からホッキョクグマのを迎え入れ、メスのクルミのお婿さんにした。名前は、野球の新庄剛志(Tsuyoshi Shinjo)選手からとったという。

 2007年12月に4歳になり、春に発情期を迎えても、ツヨシはメスのホッキョクグマを追い回すなどのお年頃のオスらしい行動をとらなかった。飼育係は「まだ若いから」と思っていたが、ツヨシがクルミのように排尿するのを見て、疑惑が持ち上がったという。

 DNA鑑定の結果、ツヨシはメスだったことが判明。触診の結果も、メスだった。

 動物園としては、繁殖のためにほかのオスと交換したいところだが、ツヨシは人気者のため園側も頭を悩ませている。

 ちなみに、ほかの動物園に贈られたツヨシの「弟」(2歳)も、メスであることが分かっている。(c)AFP