【11月24日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は24日、バラク・オバマ(Barack Obama)次期米大統領と民主党が、2年間で最大7000億ドル(約67兆円)を投入する大規模な追加景気刺激策案の策定準備に入ったと報じた。

 同紙によると、オバマ氏のアドバイザーを務めるジョン・コーザイン(Jon Corzine)ニュージャージー(New Jersey)州知事と、オバマ氏が経済担当の大統領補佐官に起用を決めたローレンス・サマーズ(Lawrence Summers)ハーバード大教授がともに、景気刺激策として新たに7000億ドルが必要となる可能性を示唆。同じくオバマ氏のアドバイザーで、クリントン政権で労働長官を務めたロバート・ライシュ(Robert Reich)氏や、チャールズ・シューマー(Charles Schumer)上院議員も、5000億-6000億ドルが必要との見方を示したという。

 議会の承認が得られれば、大恐慌時にフランクリン・ルーズベルト(Franklin D. Roosevelt)大統領が実施したニューディール政策以来、最大規模の公的資金投入の1つになると、ポスト紙は述べている。

 オバマ氏は22日、ラジオ演説で、経済担当補佐官らに2年間で250万人分の雇用を創出する経済刺激策案の立案を命じたと発表していた。(c)AFP