【11月21日 AFP】米フロリダ(Florida)州の病院で拡張型心筋症の14歳の少女が、心臓移植手術を受けるまでの4か月間、外付け型の人工心臓のみで心臓がない状態のまま持ちこたえた。病院関係者が20日までに明らかにした。

 マイアミ(Miami)にあるホルツ小児病院(Holtz Children's Hospital)で今年7月、少女の心臓移植手術が行われた。ところが、移植された心臓は少女の体内で機能せず、また、再移植のための心臓が見つかっていなかったことから、医師団は外付け型の人工心臓で少女を数週間生かすことを決め、少女に装置を取り付けた後、機能不全となっている移植された心臓を取り出した。通常、心臓移植では、人工心臓と心臓の両方が維持される。

 10月29日になってようやく、少女に新たな心臓が移植された。拡張型心筋症は、心臓の収縮機能が衰えて肥大し、血液を十分に送り出すことができなくなる。(c)AFP