【11月11日 AFP】ホワイトハウスでの子育てに関するガイドブックは存在しないが、次期ファーストレディーのミシェル・オバマ(Michelle Obama)夫人は10日、ガイドブックに劣らぬ助言を現ファーストレディーのローラ・ブッシュ(Laura Bush)夫人から受けた。

 この日、ミシェル夫人はローラ夫人の招待を受け、132室から成るホワイトハウスを2時間かけて案内された。ローラ夫人の報道官によると、2階と3階の各室を回りながら、2人は家族生活、特に子育てについて話し合った。ローラ夫人は、現在26歳になる双子の娘、ジェナ(Jenna Bush)さんとバーバラ(Barbara Bush)さんに関する経験談を披露した。

 次期大統領が執務室で使う机を選ばなければならないのと同様に、次期ファーストレディーには、自分たちの生活スタイルに合わせてホワイトハウスを模様替えするという困難な仕事が待っている。

 ミシェル夫人は、ホワイトハウスにおける最優先事項は2人の娘たち、マリア(Malia Obama)ちゃんとサーシャ(Sasha Obama)ちゃんであると明言している。今回のワシントンD.C.訪問中、2人の転校先探しも行われていると見られる。

 ミシェル夫人は選挙期間中、夜に自分だけでも娘たちのいるシカゴ(Chicago)に戻れるようなスケジュールを組んでいた。祖母を見舞うためにハワイに向かった夫の代わりに、前月オハイオ州で行った遊説では、「朝起きるとまず娘たちのことを思い、夜寝るときにも娘たちのことを思う」と演説した。

 故ジャクリーン・ケネディ(Jacqueline Kennedy)さんになぞらえられることが多いミシェル夫人。オバマ家の親友であり、政権移行チームのバレリー・ジャレット(Valerie Jarrett)共同議長は9日、米TV局NBCの番組で、政治に積極的に口出ししたかつてのファーストレディー、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏を引き合いに出しながら、「ミシェル夫人は、大統領に肩を並べるようなことには興味がない。ホワイトハウスにおける伝統的な役割を果たしていこうとするだろう」と話した。(c)AFP