【10月29日 AFP】イタリア・セリエA、インテル(Inter Milan)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は28日、0-0で引き分けた26日のジェノア(Genoa CFC)戦の結果を踏まえ、フリオ・リカルド・クルス(Julio Ricardo Cruz)とアドリアーノ(Adriano)の両ストライカーを29日に行われるフィオレンティーナ(Fiorentina)戦のメンバーから外した。

 インテルは退場で10人になったジェノアと引き分けており、試合中に激高したモウリーニョ監督はアドリアーノを前半だけでベンチに下げ、試合後には選手の気の抜けた無規律なパフォーマンスを激しく非難している。

 クルスとシーズン開幕から常時ベンチ入りしていたアドリアーノは、ジェノア戦の代償を支払うことになったようだ。

 28日に行われた記者会見でモウリーニョ監督は「我々の間の互いを思いやる気持を疑う理由はない。だが、思いやりとは『キスして、キスして』と言うことだけでなく、正面から向き合って誠実であること、正直であること、偽りのないことも意味する。これまでに何度も言ってきたことを繰り返す。私は良いプレーができなかった選手を守る。それは起こり得ることだからだ。そして私は悪いプレーをした選手を批判したことは一度もない。一度もだ。だがチームのためにプレーしない選手はまた別の話だ。それは私の仕事、チームの核なのだ。チームのためにプレーしない選手がいた場合、なぜ彼らを擁護しなければならない?私はこのような考え方であり、今後も決して変わることはない」と語っている。

 また、第8節を終えて5位につけるフィオレンティーナとの試合でモウリーニョ監督は、故障からの復帰に苦しむエステバン・カンビアッソ(Esteban Cambiasso)、ルイス・ヒメネス(Luis Jimenez)、サリー・ムンタリ(Sulley Muntari)を欠く中盤に頭痛の種を抱えている。

 なお、フランス代表として出場した10月11日の2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)欧州予選のルーマニア戦でふくらはぎを負傷し、復帰したばかりのパトリック・ビエラ(Patrick Vieira)は、中盤の穴を埋めるために招集されている。(c)AFP