【10月21日 MODE PRESS】第21回東京国際映画祭の特別招待作品『ブラインドネス (Blindness)』記者会見が20日、都内・六本木ヒルズで開かれ、女優のジュリアン・ムーア(Julianne Moore)と木村佳乃(Kimura Yoshino)、俳優の伊勢谷友介(Yusuke Iseya)、フェルナンド・メイレレス(Fernando Meirelles)監督らが出席した。

 本作は、ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴ(José Saramago)の小説「白の闇」を、『シティ・オブ・ゴッド(CITY OF GOD)』のメイレレス監督が映画化したもの。突如視界が真っ白 になり失明する謎の伝染病「ブラインドネス」が世界に蔓延する中で、極限の状況下に置かれた人々の本性が露になっていく様子を描いたパニック・サスペンス作品だ。 

 出演者とスタッフは、撮影前にアイマスクをつけて歩行や鬼ごっこなどを行う「ブラインドネス」体感ワークショップに参加したという。伊勢谷は「視界が奪われるといろいろな感覚が研ぎ澄まされる。その中で一番大切だったのは、近くにいる人の存在だった。近くにいる人が愛情を持っていてくれれば安心できるし、それがないと関係は崩壊してしまう。それがこの映画のテーマなのかもしれない」とコメント。
 
 最後は用意された酒樽でキャストとスタッフが鏡開きをし、映画ヒットを祈願した。

 『ブラインドネス』は11月22日より、丸の内プラゼールほか全国ロードショー。(c)MODE PRESS