【9月30日 AFP】(写真追加)乳児5万3000人が健康被害を受け、海外での中国製品の評価を著しく低下させた汚染ミルク問題で、中国国営通信は30日、中国北部河北(Hebei)省警察が、容疑者27人を逮捕したと伝えた。

 河北省当局が大手乳製品メーカー三鹿グループ(Sanlu Group)への調査を開始して以降、今までに拘束された容疑者は36人に上った。

 中国国営新華社(Xinhua)通信は29日までに容疑者22人が拘束されたことを伝えていた。容疑者らは、メラミンの製造販売に携わるネットワークに関与しており、乳製品にメラミンを添加したという。

 河北省の三鹿グループ本社への警察捜査によると、メラミンは、地下工場で製造され、酪農業者や販売店に販売されていた。英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が30日に伝えた。

 同報道によると、販売店が汚染ミルクの主な流通ルートであることが判明したため、中国政府高官は、販売店に対する全国規模での総点検を開始した。中国の計31地域で、販売センターの監督や業務の規格化を導入する特別チームが設置された。

 また、インドネシアの食品安全監督当局は前週末、中国製乳製品の16製品からメラミンを検出したと発表し、同製品を直ちに廃棄処分にすると発表した。汚染が検出された食品には、人気チョコレート菓子の「スニッカーズ(Snickers)」や「M&M's」などが含まれていた。(c)AFP