【9月30日 AFP】サッカー元フランス代表のゴールキーパー(GK)、グレゴリー・クーペ(Gregory Coupet)は29日、フランス代表のレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)監督のその手法を独裁になぞらえて痛烈に非難した。

 スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に所属するクーペは、フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」に対し「代表選手は縛られていて話すことができない、私は(代表を)去った身なので話すことが出来る。独裁が行われていたんだ。フランスサッカー連盟(French Football FederationFFF)、スタッフや関係者は鏡に映る自分をよく観察すべきだ。それがフランス代表の全てだ。ドメネクは人をおもちゃにして結局最後には約束を破る。多くの素晴らしい選手がないがしろにされていて、とても悲しい」と語っている。

 2004年に監督に就任して以来、ドメネク監督は厳しい批判にさらされている。特に激しく中傷されたのは、悲惨な結果に終わった欧州選手権2008(Euro 2008)後で、元フランス代表のエマニュエル・プティ(Emmanuel Petit)氏をはじめとした人々から解任を要求されている。

 欧州選手権2008に出場したクーペは、スティーヴ・ マンダンダ(Steve Mandanda)、ウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)らのために背番号1をつけるチャンスを逃していた。

 2008年7月にはダビド・トレゼゲ(David Trezeguet)が代表チームから引退しているが、多くの人がドメネク監督との緊張状態と引退が直接結びついていると見ている。しかしドメネク監督の意志は固く、しばしば自分のやり方を変えないという旨の発言をしている。(c)AFP