【9月26日 AFP】米航空宇宙局(National Aeronautics and Space AdministrationNASA)は来月1日で、設立から50年を迎える。NASAは、冷戦の真っただ中、米国が月面着陸をめぐる競争に勝利して優位性を証明しようとしていた1958年10月1日に設立された。

 NASAの設立は、1957年に旧ソ連が成功した世界初の人工衛星「スプートニク1号(Sputnik 1)」の打ち上げに非常に大きな影響を受けている。

 スプートニクの打ち上げは、米国の宇宙開発への取り組みに拍車をかけ、その後の米ソ両国間の激しい宇宙開発競争の契機となった。米ソ両国は宇宙開発競争を通じ、自国技術の優位性だけでなく、政治体制の優位性までもを競った。

 ソ連との宇宙開発競争において米国の優位性を示すという設立当初の目標に代わり、21世紀になった現在、NASAには中国という新たなライバルが出現している。(c)AFP/Jean-Louis Santini