【9月8日 AFP】18日にスペインで開幕する第56回サン・セバスチャン国際映画祭(San Sebastian Film Festival)のオープニング作品が、英国のリチャード・エアー(Richard Eyre)監督作品『The Other Man』に決定した。

 コンペ外部門に出品されるこの作品は、妻が自分の知らない男からメールをもらい続けていたことを知る夫を中心にしたストーリー。アントニオ・バンデラス(Antonio Banderas)がメールを送る男を演じる。

 エアー監督はこれまでにも、作家アイリス・マードック(Iris Murdoc)の伝記映画『アイリス(Iris)』や、教え子と恋に落ちる教師の物語『あるスキャンダルの覚え書き(Notes on a Scandal)』などでメガホンを取っている。

 クロージング作品に選ばれたのは、ライアン・ジョンソン(Rian Johnson)監督の『The Brothers Bloom』。2人の兄弟ペテン師が仕掛ける最後の詐欺を描いたもので、レイチェル・ワイズ(Rachel Weisz)、エイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)、マーク・ラファロ(Mark Ruffalo)らが出演している。

 今年の審査委員長を務めるのは、1991年の『羊たちの沈黙(The Silence of the Lambs)』でアカデミー賞を獲得したジョナサン・デミ(Jonathan Demme)監督。監督はコンペ外部門に、自分の作品『Rachel Getting Married』も出品している。出演者はアン・ハサウェイ(Anne Hathaway)やデブラ・ウィンガー(Debra Winger)など。

 最高賞のゴールデン・シェル(Golden Shell)賞を狙うコンペティション部門には、是枝裕和(Hirokazu Kore-eda)監督の『歩いても 歩いても』などが出品されている。(c)AFP