【9月3日 AFP】タイで政府退陣を求め首相府占拠を続ける反政府市民団体「民主市民連合(People's Alliance for DemocracyPAD)」は3日、サマック・スントラウェート(Samak Sundaravej)首相が退陣しない限り話し合いには応じないとして軍当局との交渉を拒絶し、あくまで首相退陣を求める姿勢を示した。

 大規模な反政府抗議行動により首都バンコク(Bangkok)は過去16年間で最悪の混乱に陥り、サマック首相が非常事態を宣言したが、2日目に入っても問題解決への糸口は見えていない。

 国営企業・公社職員20万人が加入する労働組合は当初、電気・水道の供給を停止して政府機関を機能停止に追い込むと警告していたが、ストライキの呼びかけには組合員から十分な賛同を得られず、公共サービスは通常通り続けられた。

 タイ国鉄(State Railway of Thailand)は、週末からストに突入した一部組合員が、職場に戻ったと発表した。国鉄によると、列車の運行状況は改善され、運行停止は南部各県に限られている。(c)AFP/Anusak Konglang