【7月29日 AFP】中国雲南(Yunnan)省昆明(Kunming)の空港で29日、航空機の遅延で一晩、足止めされ航空会社の対応に怒った乗客らが、備品を壊すなどの騒ぎがあった。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、28日夜遅く、悪天候により中国南方航空(China Southern Airlines)3便の出発が遅れ、2歳から60歳までの乗客170人あまりが昆明空港で一夜を過ごした。

 乗客は航空会社が手配したというホテルに向かったが、ホテル側から宿泊を拒否され、空港ロビーや機内で一夜を過ごすはめになった。食事の提供もなかったという。

 航空会社の不手際に怒った乗客らは29日朝、空港ロビーに集結し、中国南方航空に謝罪と出発便の離陸予定時刻の提示を求めた。

 しかし、あくまでも「不誠実な」航空会社職員の対応に、堪忍袋の緒を切らした乗客らは、空港の机やパソコンを壊すなどして暴れ、一時警察官ともみ合いになった。

 中国南方航空がAFPに語ったところによると、事件についての声明を近く発表する予定だという。(c)AFP