【7月24日 AFP】27の国・機構の外相らが安全保障問題を協議する東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議が24日、シンガポールで開幕した。

 閣僚会議は、5月に同地域を襲ったミャンマーのサイクロンおよび中国四川省の大地震の問題に加え、タイとカンボジア間の国境をめぐる問題も協議された。

 国境問題について、米国のコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)国務長官は、両国が軍隊を派遣している事態に懸念を示し、タイ、カンボジア両国に平和的な解決を求めた。

 国境問題は、双方が領有権を主張する11世紀のヒンズー教寺院遺跡「プレアビヒア寺院(Preah Vihear Temple)」付近で、タイ軍500人とカンボジア軍1000人あまりがにらみ合いを続け緊張が続いている。

 ARFに先立ち今週行われたASEANの会合でも同問題が話し合われたが、タイ政府は第三者による調停を拒否し、問題は解決しなかった。一方、カンボジアが国連(UN)に調停を求めたことから、24日午後にも国連安保理(UNSC)で、国境問題が協議される。(c)AFP/Jason Gutierrez