【7月24日 AFP】米航空大手各社の4-6月期決算は、燃油高騰の影響で、軒並み大幅な赤字となった。路線・人員の削減に加え、運賃や燃油チャージなどの値上げが相次いだため。2009年の見通しも暗く、2001年の9.11同時多発テロによる利用者減少で適用されていた破産保護をようやく脱却したばかりの米航空各社にとって、厳しい結果となった。

 最大の損失額を計上したのは、業界2位のユナイテッド航空(United Airlines)で、最終赤字額は27億ドル(2900億円)に達した。

 最大手アメリカン航空(American Airlines)は14億ドル(1500億円)、デルタ航空(Delta Air Lines)は10億4000万ドル(約1100億ドル)、USエアウェイズ(US Airways)は5億6700万ドル(611億円)、ノースウエスト航空(Northwest Airlines)は3億7700万ドル(406億円)などとなっている。最も損失が少なかったコンチネンタル航空(Continental Airlines)は、300万ドル(3億2300万円)だった。

 航空機の燃油価格は、この1年で約2倍に高騰。原油高騰前には総コストの2割以下だったジェット燃料の調達比が、現在は4割を上回るなど、手元資金を積み立てていた企業の営業利益をも圧迫する状況となっている。(c)AFP/Laurence Benhamou