【7月21日 AFP】2012年に開催されるロンドン五輪の組織委員会で会長を務めるセバスチャン・ コー(Sebastian Coe)氏が20日、同五輪でのサッカー英国チームの指揮に関し、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のアレックス・ファーガソン監督(Alex Ferguson)と会談を設けたことを明かした。

 07-08シーズンにマンチェスター・ユナイテッドをイングランド・プレミアリーグとサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)優勝に導いたファーガソン監督とすでに話し合いを行ったコー会長は「是非とも並外れた偉大な監督である彼には携わってもらいたいと思っている。英国全土からやってくる23歳以下の選手たちを強化するために指導役を担って欲しい。僅かな話し合いしかしていないが、それについての決断を下すのはイングランドサッカー協会(Football AssociationFA)と英国五輪委員会(British Olympic AssociationBOA) であることは強調しておこう」と、英国放送協会ラジオ5ライブ(BBC Radio 5 live)のスポーツウィーク(Sportsweek)に対し語った。

 ロンドン五輪では英国のチームが参加すべきであるという提案が議論される中、ウェールズサッカー協会(Football Association of WalesFAW)、スコットランドサッカー協会(Scottish Football AssociationSFA)、(北)アイルランドサッカー協会(Irish Football Association:IFA)の3協会は、国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football AssociationFIFA)での各協会の立場が危険にさらされるのではないかと危惧している。

 コー会長は、その反対意見を乗り切る事ができればチームを率いる人物にファーガソン監督が最適だと考えている。1986年からマンチェスター・ユナイテッドを率いるファーガソン監督は、これまでにプレミアリーグを10度、FAカップ(FA Cup)を5度、リーグ杯(現カーリング杯(Carling Cup))を2度制覇し、欧州チャンピオンズリーグでは2度の優勝を果たしている。(c)AFP