【7月14日 AFP】米大統領選で民主党の候補指名を確実にしているバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員は14日、イラク駐留米軍の大半を2010年までに撤退させると誓約した。一方で「残留軍」には撤退期限を定めずに、イラク国内で活動する国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の掃討などを継続させるとも断言した。

  またジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領の現政権に対抗する発言として、11月の本選で自分が大統領に選出された場合には、イラクの米軍基地の恒久化は求めないとも約束した。

 米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙への寄稿の中で、オバマ氏は「すでに何度も述べてきたように、イラクに侵入した時、われわれは軽率だったが、イラクから撤退する時は慎重であらねばならない」と記した。

 また自らが大統領選に勝利した場合には、2009年1月の就任から16か月以内にイラク国内の戦闘部隊が撤退できるような再配置を開始する述べ、「2010年夏ごろ、今から2年後、イラク開戦から7年後あたり」に完了すると述べた。オバマ氏は、この再配置後にイラクに残留する部隊の任務は、イラク政府が進歩する限り、限定されたものにとどめるとし、例としてメソポタミア一帯に残るアルカイダ勢力の掃討や、イラクの治安部隊の訓練などを挙げた。(c)AFP