【6月28日 AFP】サッカー元ドイツ代表のフランツ・ベッケンバウアー(Franz Beckenbauer)氏は27日、欧州選手権2008(Euro 2008)に出場しているドイツ代表のゴールキーパー(GK)、イェンス・レーマン(Jens Lehmann)が、29日に行われるスペインとの決勝に進出するまでにいくつかのミスを犯したものの、絶好調であるとの見解を示した。

 ベッケンバウアー氏はAFPに対し「現在のレーマンは絶好調だ。もしドイツが欧州王者になれなくてもそれはキーパーのせいではないだろう」と批判を浴びている38歳のレーマンを擁護した。

 イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)からシュツットガルト(Stuttgart)への移籍が決まっているレーマンは、3-2で勝利を収めたポルトガルとの準々決勝では良いプレーを見せたが、同じく3-2で勝利したトルコとの準決勝では失点を防げていた可能性があった得点を許している。

 ベッケンバウアー氏は「トルコ戦での2失点についてはディフェンダーのカバーがなかった」と語っているが、グループリーグでクロアチアに敗れるなど今大会でのドイツの不安定さについては「不可解」としている。

 また、良い結果と悪い結果が交互していることからベッケンバウアー氏は「このリズムだったら29日は良い結果になるはず」と冗談を交えて語り、通算3度の優勝を数えるドイツと、大会を通じて一貫した強さを見せているスペインとの大一番の見通しについては「五分五分」としている。

 ドイツは今大会5試合で6失点を喫しており、ベッケンバウアー氏は大会が開幕する前にレーマンの招集は「危険」だとの見解を示していた。(c)AFP