【6月26日 AFP】(写真追加、記事更新)サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)準決勝、ドイツ対トルコ。試合はドイツがフィリップ・ラーム(Philipp Lahm)の試合終了間際のゴールで3-2とトルコを下し、ドイツが決勝進出を決めた。

 前半22分にトルコのウグル・ボラル(Ugur Boral)に先制ゴールを許したドイツは、4分後の同26分にバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)のゴールで同点に追いつくと、後半34分にはミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)のゴールで2-1と逆転した。

 後半41分にトルコのセミー・シェンテュルク(Semih Senturk)に2-2となる同点ゴールを許したドイツだが、ラームの試合終了間際のゴールにより、29日にウィーン(Vienna)で行われる決勝へ駒を進めた。

 ファティ・テリム(Fatih Terim)監督率いるトルコは、最後まで戦い抜く精神力を見せたが、ドイツが1992年5月以来となるトルコ戦での白星を飾った。

 ドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は「大きな喜びを感じている。多くの労力を必要とする試合だった。前後半通してあまり良いプレーではなかったが、選手たちは歯を食いしばって戦った。我々は勝利を渇望していた。トルコの選手たちは素晴らしいプレーを見せた。彼らはボールを懸命に追ったが、我々の足は重かった」と語った。

 一方、トルコのテリム監督は「決勝進出をあと1歩のところで逃したのでとても残念に思う。選手たちは決勝進出に値するだけのプレーをした。不幸にも、我々には簡単に多くのゴールを許してしまう習慣があるようだ。それでも我々はトルコ国民に栄誉を与えた」と語っている。

 決勝ゴールを決めたラームは、自身のミスからトルコに2点目のゴールを許してしまったため、安堵していた。

 ラームは「選手生活の中でも最も美しい瞬間の1つだと思う。試合を通してのチームのパフォーマンスはあまり良くなかった。トルコは自分たちを信じて戦い、我々を苦しめた。それでも我々は最後の瞬間までゴールを狙い戦った。2点目の失点に結びついたミスは余計なものだったので、チームの勝利に貢献できて嬉しく思う」と語っている。(c)AFP/Ryland James