【6月25日 AFP】日産自動車(Nissan Motor)のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)最高経営責任者(CEO)は25日、原材料価格が高騰していることから、販売価格の値上げに踏み切らざるを得ないとの見解を示した。

 ゴーンCEOは横浜で開いた定時株主総会で、鉄鋼を始めとした原材料価格の上昇について「自動車産業が直面している唯一最大の問題」と指摘した。

 英豪系鉱業大手リオ・ティント(Rio Tinto)は今週に入り、鉄鉱石を2倍近く値上げすることで中国の鉄鋼大手・宝鋼集団公司(Baosteel)と合意。ゴーンCEOは、この決定が日産に影響を及ぼすのは「時間の問題」で、「販売価格の値上げ以外に選択肢はない」と述べた。(c)AFP