【5月28日 AFP】ベトナムのメディアは27日、ベトナムサッカーリーグ(V-League)の試合後に数百名におよぶサポーター同士による暴動が発生し、1人が死亡、少なくとも10名の負傷者が出たことを明らかにした。ここ最近サッカーの試合で発生している相次ぐ暴動事件の中でも最も深刻な事件となった。

 事件は25日にヴィン(Vinh)の中心部で、1-1の引き分けに終わったソンラムゲアン(Song Lam Nghe An)対ハイフォン(Xi mang Hai Phong)戦の試合後に発生した。
 
 ベトナム国営新聞のVietnam News Dailyは、事件はアウェーのハイフォンが同点ゴールを決めて、応援に駆けつけた約600名のハイフォンのサポーターが爆竹を鳴らし騒々しく祝ったあとに起き、その後は「暴徒と化した両チームのサポータは、互いにレンガやボトルを投げ合いだすと、暴動は一気に拡大し、煉瓦や棒をはじめそこら中に落ちているあらゆるものを使い暴動は続けられた」と報じている。

 また、Thanh Nien dailyは、事件発生から約90分後、圧倒的に数で劣るアウェーのハイフォンのサポーターは、警官隊に付き添われながらスタジアムを発ったと報じている。(c)AFP