【4月30日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・シティ(Manchester City)のスベン・ゴラン・エリクソン(Sven-Goran Eriksson)監督の代理人が、解任される可能性がある中で同監督がチームに残留することを決意したことを明かした。

 エリクソン監督は28日にオーナーのタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)氏と会談を行い、30日には練習に参加する。26日に行われた試合で降格争いの中にいるフラム(Fulham)に、2-0とリードしながらも2-3で逆転負けを喫したことで、エリクソン監督の立場はさらに弱まってきているが、代理人のアソール・スティル(Athole Still)氏は「彼が結果を残したにもかかわらず、辞任をするということは無いだろう」と語っている。

 また、フラム戦では欠場したリチャード・ダン(Richard Dunne)の代わりにキャプテンを務めたマイケル・ボール(Michael Ball)も「全選手が100%彼の後ろに付いている。彼の手法や、練習の仕方、戦術に関する進め方を気に入っている。もしクラブが前に進みたいのなら、コーチングスタッフを残し、何人かの選手を補強しなければならないのは明らかだ」と語り、エリクソン監督の強力な後ろ盾となっている。

 フラム戦での敗北を受け、公式ウェブサイト上でエリクソン監督は「多くのディフェンダーが怪我を負っていて、ディフェンスラインは全く新しいものでしたが、それはフラムに負けた理由ではありません。負けたのは最後の20分間で守りに入らなかった姿勢の為です。試合終了間際には、4-5人の選手がストライカーのように前線に上がり、歩いて戻ろうともしませんでした。これは到底受け入れられるものではありません。それに加えて4人のディフェンスラインは新しく組んだばかりでしたから、そこから学ばなければなりません。土曜日(26日)のように頭を強打をされなければ学べませんし、そうすれば2度と同じことが起こることはありません。ボールを失ったときは、そのボールの後ろに回ると言うことを、学ばなければならないのです」と語り、選手たちを叱咤した。

 またクラブは「スベン・ゴラン・エリクソン監督は今夜(29日夜)、ロンドン(London)で行われるサッカー基金(Football Foundation)のイベントにクラブの代表として出席し、30日にはカーリントン(Carrington)で行われる練習には通常通り出席します。また、監督はチームを去る予定はないとしております」と声明を発表している。(c)AFP