【4月17日 AFP】ジンバブエの首都ハラレ(Harare)で16日、ゼネストを計画した野党関係者ら56人を当局が拘束した。ゼネストは失敗に終わった。

 野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)によると、「国会議員を含むMDCメンバーを中心に50人以上の人が逮捕された」。MDCが呼びかけたゼネストが不調に終わり、治安部隊が首都の警戒態勢を縮小した直後、警察がMDC支持者らを拘束したという。

 警察当局は容疑を「公務執行妨害」としているが、MDCは「拘束理由はわからない。仕事を休むのは犯罪ではない」としている。

 前月29日に行われた大統領選挙の結果は、投票から2週間以上たった現在も明らかにされていない。医療関係者は、選挙後の政治的弾圧で150人以上の負傷者がでていると指摘する。

 国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-Moon)事務総長は、ジンバブエの政治的混乱がアフリカ諸国の民主主義に影響する危険があると警告。東京で17日開幕した「主要8か国(G8)ビジネス・サミット」に出席したG8財務相らも、共同声明で「ジンバブエ国民の希望の即した迅速で信頼できる真に民主的な解決」を呼びかけ、法に則った選挙結果の即時公開を求めた。(c)AFP