【3月31日 AFP】ジンバブエで大統領選と同時に29日に実施された総選挙で、選挙後初めて公式の中間発表として31日、下院210議席のうち24議席の結果を選管が発表した。残る議席について、最大野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)と、現職ロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領が率いる与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)が接戦を繰り広げている。

 選挙結果の発表は遅れており、野党が選管に対し「政権にしがみつこうとするムガベ大統領の片棒を担いでいる」と非難する中、緊張の高まる首都ハラレ(Harare)では機動隊が警戒に就いた。

 第1回発表で主だったところでは、パトリック・チナマサ(Patrick Chinamasa)司法・議会担当相が東部マニカランド(マニカランド)州のマコニ(Makoni)中央選挙区で議席を失っている。また新設されたハラレ郊外のチェグトゥ(Chegutu)西選挙区でも、MDCが与党に勝利した。
 
 大統領選については、公式発表を待たない勝利宣言はクーデターに等しいとする与党陣営からの非難にもかかわらず、MDCは前日宣言したモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長の勝利を譲らず、また首都ハラレおよび第2の都市ブラワヨ(Bulawayo)の選挙区のほぼ全議席を確保したと主張した。

 14か国による南部アフリカ開発共同体(Southern African Development CommunitySADC)の選挙監視団は懸念される点を指摘しながらも、最終的に投票は「人々の意思の表現として平和的かつ信頼できるものだった」と宣言した。(c)AFP/Godfrey Marawanyika