【3月21日 MODE PRESS】ヴェルサーチ(Versace)が18日、米国のバーニーズ・ニューヨーク(Barneys New York)で08年春夏メンズの発売開始を祝うパーティーを開いた。会場には、デザイナーのドナテッラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)が登場。ウディ・アレン(Woody Allen)監督も祝福に駆け付けた。

 ドナテッラと共に会場に現れた、バーニーズのサイモン・ドゥーナン(Simon Doonan)クリエイティブ・ディレクターは、「ドナテッラはデザイナーの枠を超えている。女優のモニカ・ヴィッティ(Monica Vitti)やジーナ・ロロブリジーダ(Gina Lollobrigida)のような、イタリアの象徴なんだ」と語った。

 ドナテッラのメンズラインを支えるのは、デザイナーのアレクサンダー・プロコフ(Alexander Plokhov)だ。「アレクサンダーがテーラリングとプロポーションを、私が色を担当しているのよ」とドナテッラ。アレクサンダーは、「僕は学生時代にヴェルサーチで寸法直しをしてたんだ。まさに夢が叶ったね」と、意外な経歴を披露した。

 会場には、歌手のパティ・ラベル(Patti LaBelle)も登場。「3週間前にドナテッラから連絡を受けて、先約をキャンセルしたの。今日のドレスはヴィンテージだけど、カバンと靴は新品のヴェルサーチよ」とパティ。

 兄のジャンニ・ヴェルサーチ(Gianni Versace)から任されたブランドを、ドナテッラがここまで成長させたことは、関係者にとっても大きな驚きだったという。「ジャンニがバーニーズと築いた関係が、いまも生きていることに感激したわ」とドナテッラは目を細めた。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS