【2月28日 AFP】太陽系外縁にほぼ地球大の惑星が存在する可能性を示す理論計算結果を、神戸大学(Kobe University)の研究グループが27日、発表した。

 同大の向井正(Tadashi Mukai)教授とパトリック・リカフィカ(Patryk Lykawka)研究員が、理論モデルを用いて太陽系外縁の天体の40億年にわたる進化を調べたところ、「すべての事象を矛盾なく説明するには、惑星クラスの未知の天体が存在するとの仮定がもっとも自然である」との結論に至った。

 研究チームによると、存在が確認されていないことから「惑星X」と呼ばれるこの未知の惑星の質量は地球の3割から7割程度で、150-260億キロの軌道半径で太陽系外縁を地球同様に楕円(だえん)軌道で公転しているという。

 研究チームはさらに、1994年以降、1100以上もの太陽系外縁天体が発見されている事実を指摘し、大規模な観測活動が行われれば、10年以内にも「惑星X」が発見される可能性があるとしている。

 コンピューターシミュレーションを用いた同研究結果は、米天文学専門誌「アストロノミカル・ジャーナル(Astronomical Journal)」の4月号に掲載される。(c)AFP