【2月21日 AFP】コソボ(Kosovo)自治州に駐留する国連暫定統治機構(UNMIK)は20日午後3時(日本時間同日午後11時)、同州独立に抗議するセルビア人グループに放火され封鎖していた、セルビア-コソボ境界の検問所2か所を再開した。

 コソボ警察によると検問所では、UNMIKの警察要員に加え、北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty OrganizationNATO)主体のコソボ自治州国際治安部隊(KFOR)が監視に当たるという。

 バニャ(Banja)とヤリニェ(Jarinje)の両検問所は19日、少なくとも1000人のセルビア人によって放火され、24時間以上封鎖されていた。
 
■NATOがセルビア人指導者を非難

 KFORのXavier Bout de Marnhac司令官は同日、検問所の放火について、「こういったデモが発生した場合、指導者は強くその責任を感じる必要がある」とセルビア人指導者を非難した。

 また、同司令官は名指しは避けたものの、テレビ映像を見れば事件の首謀者が誰だか分かると語った。

 一方、セルビア人政党指導者のミラン・イバノビッチ(Milan Ivanovic)氏は「非難はばかげている」と反論しながらも、「驚いてはいない。これまでも、非難されてきた」と述べた。(c)AFP