【2月19日 AFP】英ロンドン(London)のヒースロー(Heathrow)空港で前月17日に起きたブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)のボーイング(Boeing)777型機の着陸失敗で、英航空事故調査委員会(Air Accidents Investigation BranchAAIB)は18日、エンジン機能に問題はなかったとする中間報告を発表した。

 北京(Beijing)発ロンドン行きの同機は、着陸直前にエンジンが作動しなくなったとされていた。乗客乗員152人に大きなけがはなかった。

 報告によると「推力減少の前から最中、そしてその後も自動操縦装置と自動スロットル装置は正常に機能しており、エンジンコントロールシステムも正確な指令を発して」おり、「エンジンを調査した結果、欠陥は見当たらなかった。また鳥や氷などの異物を吸い込んだ痕跡もなかった」という。

 着陸失敗の翌日に発表された報告書では、「着地地点から3.2キロ、高度600フィート地点でエンジン2基が操縦かんに反応しなくなった」とされていた。

 今回の中間報告書によると、調査委員会は「エンジンの高圧燃料ポンプの損傷を再現し、事故機の記録データと照会する」作業を行っている。さらに事故機の機体とエンジン燃料システムの包括的調査と分析が行われるという。(c)AFP